障害者雇用で仕事を探すとき、「求人サイトで自分に合う仕事を探したい」「転職サポートも受けたい」「まだすぐに働く自信がないので、就労移行支援や就労継続支援も確認したい」と感じる方は多いのではないでしょうか。
障害者雇用バンクは、障害者向けの求人検索、就職・転職サポート、就労支援施設の紹介まで行っているサービスです。旧サービス名はエラビバで、公式サイト上でも「障害者雇用バンク(旧エラビバ)」として案内されています。
この記事では、障害者雇用バンクの特徴、求人検索で確認できること、就労支援施設の探し方、利用するメリット、注意点、向いている人を整理します。障害者雇用で仕事を探している方が、自分に合うサービスかどうか判断できるようにまとめました。
障害者雇用バンクとは
障害者雇用バンクは、障害者雇用の求人検索や就職・転職サポート、就労支援施設の紹介を行っているサービスです。公式サイトでは、「はたらく障害者」のインフラサービスを目指していると説明されています。
特徴として、求人検索だけでなく、会員登録後のプロフィール登録、求人探し、必要に応じたサポート提案が案内されています。公式サイトでは「日本最大級の障害者雇用のトータルエージェント」「スマホ1つで仕事探し」「完全無料」と紹介されています。
障害者雇用バンクは、一般的な求人サイトのように求人を探せるだけでなく、就職・転職サポートや支援事業所検索もある点が特徴です。そのため、すぐに企業求人を探したい方だけでなく、まずは就労移行支援や就労継続支援も含めて働き方を考えたい方にも使いやすいサービスです。
障害者雇用バンクでできること
障害者雇用バンクでは、企業求人の検索、ハローワーク求人の確認、就職・転職サポート、就労移行支援・就労継続支援事業所の検索ができます。求人サイトと転職支援、支援施設検索がまとまっているため、働き方の段階に合わせて使い分けやすい構成です。
企業求人を探せる
障害者雇用バンクでは、企業からの障害者雇用求人を検索できます。確認時点では、企業求人は約3,000件掲載されていました。求人件数は時期によって変動するため、最新の件数や募集状況は公式サイトで確認してください。
求人検索では、勤務地、職種、雇用形態などから条件を絞り込めます。職種は事務・管理系、IT系、営業系、販売・サービス系、技術系、医療・福祉系、金融系、クリエイティブ系など幅広く表示されています。雇用形態も、正社員、契約社員、嘱託社員、アルバイト・パートなどが確認できます。
ハローワーク求人も確認できる
障害者雇用バンクでは、ハローワーク求人も確認できます。確認時点では、ハローワーク求人は2万件以上表示されていました。ただし、ハローワーク求人は障害者雇用バンク上でそのまま応募できる求人ではなく、掲載のみと案内されています。
公式FAQでは、ハローワーク求人に応募したい場合、求人に記載された求人番号を控え、ハローワークへ問い合わせる必要があると説明されています。企業求人とハローワーク求人では応募の流れが異なるため、求人詳細をよく確認してから進めましょう。
就労移行支援・就労継続支援事業所を探せる
障害者雇用バンクでは、就労支援施設も検索できます。支援事業所一覧では、就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労移行支援を、地域や支援内容から探せます。
確認時点では、全国の支援事業所が約2万8,000件以上掲載されていました。すぐに一般企業への就職・転職を目指すだけでなく、まずは生活リズムを整えたい、働く練習をしたい、支援を受けながら就職準備を進めたい方にとっても確認しやすい構成です。
就職・転職サポートを受けられる
障害者雇用バンクのサービス説明ページでは、就職・転職サポートについて説明されています。また、大手エージェントと多数提携しており、他エージェントでマッチする仕事がある場合には紹介することも案内されています。
求人検索だけでなく、必要に応じてサポートを受けながら進めたい方に向いています。ただし、求人紹介やサポートの内容は、希望条件、職歴、障害特性、求人状況によって変わる可能性があります。登録後は、自分の希望や必要な配慮を具体的に伝えることが大切です。
障害者雇用バンクの使い方
障害者雇用バンクの公式サイトでは、利用の流れとして、会員登録、プロフィール登録、求人情報を探す、というステップが案内されています。登録後に自分の障害や職歴などのプロフィールを入力し、条件に合う求人を探す流れです。
会員登録をする
まずはメールアドレスを入力し、確認用メールから必要情報を登録します。公式サイトでは「3分でカンタン」と案内されていますが、実際に転職活動を進める場合は、登録後にプロフィールや希望条件を丁寧に入力することが大切です。
プロフィールを登録する
会員登録が完了したら、自分の障害や職歴などのプロフィールを入力します。障害者雇用では、障害名だけでなく、どのような場面で困りやすいか、どのような配慮があると働きやすいかを整理しておくことが重要です。
たとえば、通院頻度、体調が崩れやすい条件、苦手な業務、得意な作業、希望する働き方、在宅勤務の希望、勤務時間の希望などをまとめておくと、求人選びや面談時に役立ちます。
求人情報を探す
プロフィール登録後は、求人情報を探します。勤務地、職種、雇用形態などの条件を使って検索し、自分に合いそうな求人を確認します。企業求人とハローワーク求人があるため、応募方法の違いにも注意しましょう。
企業求人はサイト上の案内に沿って進められますが、ハローワーク求人は求人番号を控えてハローワークへ問い合わせる必要があります。気になる求人を見つけたら、仕事内容、勤務時間、雇用形態、給与、配慮事項、通勤条件、在宅勤務の可否などを確認しましょう。
WEB面談の準備をする
障害者雇用バンクの活用法ページでは、WEB面談への準備として、登録時の必須項目、写真の登録、転職回数、希望職種、希望勤務地、希望通勤手段などの登録が案内されています。履歴書用写真や障害者手帳の写真の登録にも触れられています。
WEB面談を受ける場合は、求人を探すだけでなく、自分の希望条件や配慮事項を整理しておきましょう。面談で話す内容がまとまっていると、自分に合う求人や支援を提案してもらいやすくなります。
障害者雇用バンクを使うメリット
障害者雇用バンクのメリットは、企業求人、ハローワーク求人、就労支援施設をまとめて確認できることです。転職活動の段階に応じて、求人検索から支援事業所探しまで幅広く使えます。
求人と支援事業所をまとめて探せる
障害者雇用で働きたいと思っても、すぐに企業へ応募できる状態の方ばかりではありません。体調が安定していない、ブランクがある、働く練習をしたい、就職活動の進め方に不安がある場合は、就労移行支援や就労継続支援も選択肢になります。
障害者雇用バンクでは、企業求人だけでなく、就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型の事業所も検索できます。働く準備の段階から企業就職まで、幅広く情報収集できる点はメリットです。
企業求人とハローワーク求人を比較しやすい
企業求人とハローワーク求人を両方確認できるため、求人の選択肢を広げやすい点も特徴です。自分で検索することで、地域や職種ごとの求人傾向を把握しやすくなります。
ただし、ハローワーク求人は掲載のみで、応募にはハローワークへの問い合わせが必要です。応募方法の違いを理解したうえで、気になる求人を比較しましょう。
正社員求人も確認できる
公式FAQでは、求人によって雇用形態は異なるものの、正社員求人も多数掲載されていると案内されています。障害者雇用では、契約社員や嘱託社員、パート求人も多いため、正社員を希望する方は雇用形態を確認しながら探すことが大切です。
正社員求人だけに絞ると選択肢が狭くなる場合もあります。まずは希望条件を整理し、正社員、契約社員、嘱託社員、パートなど、それぞれの働き方を比較してみましょう。
身体障害だけでなく精神障害・知的障害も対象とされている
公式FAQでは、身体障害だけでなく、精神障害や知的障害のある方も障害者雇用の対象になると説明されています。障害者雇用では、障害の種類によって必要な配慮や働きやすい職場環境が異なります。
求人を探すときは、障害名だけで判断するのではなく、自分が安定して働ける条件を整理することが大切です。業務量、勤務時間、通院、在宅勤務、電話対応、コミュニケーション方法、職場の相談体制などを確認しましょう。
利用前に知っておきたい注意点
障害者雇用バンクは便利なサービスですが、求人検索だけで就職先を決めるのはおすすめしません。求人票には書かれていない職場の雰囲気、配慮の実態、相談しやすさ、休みやすさ、入社後のギャップも確認する必要があります。
求人件数は変動する
障害者雇用バンクには多くの求人が掲載されていますが、求人件数は時期によって変動します。この記事では確認時点の情報をもとに、企業求人は約3,000件、ハローワーク求人は2万件以上、支援事業所は約2万8,000件以上と表現しています。
最新の求人件数、募集状況、応募条件、給与、勤務地、雇用形態は公式サイトで確認してください。特に求人は掲載終了や条件変更が起こるため、気になる求人は早めに詳細を確認しましょう。
ハローワーク求人は応募方法が異なる
障害者雇用バンクで確認できるハローワーク求人は、サイト上で直接応募する求人ではありません。公式FAQでは、求人番号を控えてハローワークへ問い合わせる必要があると説明されています。
ハローワーク求人を見つけた場合は、求人番号、勤務地、仕事内容、雇用形態、給与、必要な経験、配慮事項をメモして、最寄りのハローワークや障害者専門窓口に相談しましょう。
求人票だけでは職場の実態が分かりにくい
求人票には、仕事内容、給与、勤務地、勤務時間、雇用形態などが書かれています。しかし、実際の働きやすさは求人票だけでは分かりません。上司や同僚の理解、配慮事項の運用、通院への柔軟性、相談しやすさ、休みやすさなどは、面接や口コミでも確認したいポイントです。
障害者雇用では、内定を得ることだけでなく、入社後に無理なく働き続けられるかが大切です。求人検索で気になる企業を見つけたら、企業の公式採用ページ、面接での確認、口コミ情報もあわせて見ておきましょう。
支援事業所は内容をよく比較する
就労移行支援や就労継続支援A型・B型は、事業所によって支援内容、通所頻度、雰囲気、得意分野、就職実績、サポート体制が異なります。検索結果だけで決めず、公式サイト、見学、体験利用、相談時の対応を確認しましょう。
支援事業所を選ぶときは、通いやすさだけでなく、自分の目的に合っているかも重要です。すぐに一般就労を目指したいのか、まず生活リズムを整えたいのか、ITや事務など特定スキルを身につけたいのかによって、合う事業所は変わります。
障害者雇用バンクが向いている人
障害者雇用バンクは、障害者雇用の求人を幅広く探したい方、就職・転職サポートも受けたい方、就労支援施設も含めて働き方を考えたい方に向いています。求人サイトと支援事業所検索をまとめて使える点が特徴です。
障害者雇用求人をまとめて探したい人
企業求人とハローワーク求人をまとめて確認したい方には向いています。勤務地や職種、雇用形態などで条件を絞りながら、自分に合いそうな求人を探せます。
転職サポートも受けたい人
自分で求人を探すだけでなく、就職・転職サポートも受けたい方にも向いています。希望条件や職歴、障害特性を整理したうえで、必要に応じてサポートを受けながら進めると安心です。
就労移行支援や就労継続支援も検討したい人
すぐに企業就職を目指すか、まずは就労支援を利用するか迷っている方にも向いています。支援事業所を検索できるため、就労移行支援、A型、B型などを比較しながら考えられます。
スマホで求人を探したい人
公式サイトでは「スマホ1つで仕事探し」と案内されています。パソコンよりスマホで求人を探したい方、外出先や通院の合間に情報収集したい方にも使いやすいでしょう。
障害者雇用バンクとあわせて確認したいこと
障害者雇用バンクを利用するときは、求人検索だけでなく、ハローワーク、他の転職エージェント、企業の採用ページ、口コミ情報もあわせて確認することが大切です。複数の情報源を使うことで、自分に合う職場かどうか判断しやすくなります。
ハローワークの障害者専門窓口
厚生労働省では、全国のハローワークに障害のある求職者向けの専門相談窓口を設置していると案内しています。ハローワーク求人に応募する場合や、地域の求人を相談したい場合は、障害者専門窓口も活用しましょう。
合理的配慮の確認
障害者雇用では、合理的配慮の確認が重要です。厚生労働省では、募集・採用時や採用後の合理的配慮について、障害者から申出があった際に必要な措置を講じることなどを説明しています。ただし、内容は個別事情によって変わるため、具体的な配慮は企業との対話で確認する必要があります。
企業の口コミ
求人票や公式サイトでは、実際の職場の雰囲気までは分かりにくいことがあります。障害者雇用で働いた人の口コミがあれば、配慮の実態、相談しやすさ、休みやすさ、仕事内容、入社前後のギャップを確認できます。
ただし、口コミは個人の体験に基づく情報です。良い口コミも悪い口コミもそのまま鵜呑みにせず、自分の障害特性や希望条件に照らして判断しましょう。
利用前チェックリスト
障害者雇用バンクを利用する前に、以下の内容を整理しておくと求人検索や面談が進めやすくなります。
- 希望する職種・仕事内容
- 希望勤務地・通勤手段
- 在宅勤務や時短勤務の希望
- 正社員・契約社員・パートなど希望する雇用形態
- 通院頻度や体調面で必要な配慮
- 苦手な業務や避けたい環境
- 過去に働きやすかった職場の特徴
- 就労移行支援や就労継続支援を利用するかどうか
- ハローワーク求人も検討するかどうか
障害者雇用では、「求人が多いか」だけでなく、「自分が安定して働ける条件に合うか」が重要です。求人検索の前に、自分の希望と必要な配慮を整理しておきましょう。
よくある質問
障害者雇用バンクは無料で使えますか?
公式サイトでは、障害者雇用バンクは完全無料で利用可能と案内されています。最新の利用条件は、登録前に公式サイトで確認してください。
障害者雇用バンクの求人件数はどれくらいですか?
確認時点では、企業求人は約3,000件、ハローワーク求人は2万件以上表示されていました。求人件数は時期によって変動するため、最新の件数や募集状況は公式サイトで確認してください。
ハローワーク求人には障害者雇用バンクから応募できますか?
公式FAQでは、ハローワーク求人は掲載のみと案内されています。応募したい場合は、求人に記載された求人番号を控え、ハローワークへ問い合わせる必要があります。
正社員求人はありますか?
公式FAQでは、求人によって雇用形態は異なるものの、正社員求人も多数掲載されていると案内されています。正社員を希望する場合は、求人検索時に雇用形態を確認しましょう。
精神障害や知的障害でも対象になりますか?
公式FAQでは、身体障害だけでなく、精神障害や知的障害のある方も障害者雇用の対象になると案内されています。自分に合う求人や必要な配慮は人によって異なるため、求人検索や相談時に具体的に確認しましょう。
就労移行支援や就労継続支援も探せますか?
障害者雇用バンクでは、就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労移行支援の事業所を地域や支援内容から検索できます。すぐに企業就職を目指すか、支援を受けながら準備するか迷っている方にも使いやすいです。
求人票だけで応募先を決めても大丈夫ですか?
求人票だけで決めるのはおすすめしません。仕事内容や給与だけでなく、配慮の実態、相談しやすさ、休みやすさ、通院への理解、在宅勤務の可否なども確認しましょう。企業の公式情報、面接での質問、口コミもあわせて見ることが大切です。
まとめ:障害者雇用バンクは、求人検索と就労支援情報をまとめて確認したい人に向いている
障害者雇用バンクは、障害者雇用の企業求人、ハローワーク求人、就労移行支援・就労継続支援事業所をまとめて確認できるサービスです。求人検索だけでなく、就職・転職サポートや他エージェント紹介にも触れられており、幅広く情報収集したい方に向いています。
一方で、ハローワーク求人は掲載のみで応募方法が異なること、求人件数は時期によって変動すること、求人票だけでは職場の実態が分かりにくいことには注意が必要です。
障害者雇用で大切なのは、求人の数だけではありません。自分の障害特性や体調、希望する働き方に合う職場を選ぶことです。障害者雇用バンクで求人や支援事業所を確認しながら、ハローワーク、他の転職サービス、企業口コミもあわせて見て、自分に合う働き方を探していきましょう。